間の間の家
老夫婦の住宅に同じ市内に住む息子のためのアトリエを併設する計画です。比較的自律した暮らしを営んできた老夫婦がそれぞれの暮らしを展開するための離散的住居を提案しています。個室の間に屋根を掛け渡して、共用空間をつくります。家族が集まる求心的な団欒空間ではなく、個室と個室の共用の縁側あるいは路地のような「間の間」です。各自が個室に閉じこもるだけでなく、間の間を通じて適度な距離を保ち、互いを見守りながら寄り添って暮らすことのできる居場所を考えています。
- 竣工年:2016.11
- 所在地:愛知県岡崎市
- 発注者:個人
- 主要用途:戸建住宅
- 構造:木造
- 規模:地上1階
- 延床面積:86.65㎡
- 構造設計:坂田涼太郎構造設計事務所
- 施工:箱屋
- 写真撮影:中村絵