壇の家
核家族型の戸建住宅から2世帯住宅への改修プロジェクトです。クライアントのご家族がかつて勤めていた建築設計事務所が手掛けた既存住宅は、築20年の年月を感じさせない丁寧な造りで、リビングの大きな吹抜けが暮らしの中心となっていました。2つの世帯は、1階を親世帯、2階を子世帯として重層長屋状に仕切られるものの、1階の吹抜けから互いに光を感じることで、元の家のコンセプトを共有することが出来ます。また子世帯の2階はワンルームとしつつも、三叉に分かれた平面と形状の異なる屋根空間によって、3つのスペースをつくっています。大きなテーブルを中心に、3つのスペースがすり鉢状に壇になり、立体的にテーブルを囲む暮らしが展開します。
- 竣工年:2014.12
- 所在地:神奈川県横浜市
- 発注者:個人
- 主要用途:戸建住宅(改修)
- 構造:木造
- 規模:地下1階/地上2階
- 延床面積:68.93㎡(改修部分のみ)
- 構造設計:坂田涼太郎構造設計事務所
- 施工:滝新
- 写真撮影:中村絵